転職先での人間関係の注意点

特定(とくてい)の人(ひと)とだけと親しく(したしく)はしない入社(にゅうしゃ)当初(とうしょ)では、席(せき)がたまたま隣り合わせ(となりあわせ)になった同僚(どうりょう)、仕事(しごと)の分担(ぶんたん)をしている人(ひと)と話す(はなす)機会(きかい)が多く(おおく)なり、そこから、彼ら(かれら)と仲(なか)の良い(よい)何人か(なんにんか)で酒(さけ)を酌み交わす(くみかわす)など、プライベートでの付き合い(つきあい)も始まっ(はじまっ)ていくものなのです。しかしながら、入社(にゅうしゃ)して随分(ずいぶん)時間(じかん)が経過(けいか)しても特定(とくてい)の数人(すうにん)としか付き合わ(つきあわ)ないでいると、他の(ほかの)社員(しゃいん)から敬遠(けいえん)され、人間(にんげん)関係(かんけい)の輪(わ)が広がら(ひろがら)ないこともあります。また、酒の席(さけのせき)では、その場(そのば)にいない同僚(どうりょう)や上司(じょうし)などのうわさ話(うわさばなし)や、ときには非難(ひなん)の声(こえ)が出(で)たりします。しかし、そんな話(はなし)を聞い(きい)て誤っ(あやまっ)た先入観(せんにゅうかん)を植え付け(うえつけ)られることがないとは限り(かぎり)ません。同じ(おなじ)職場(しょくば)でも、ウマの合う(あう)人(ひと)と合わ(あわ)ない人(ひと)がいますから、会社(かいしゃ)の全員(ぜんいん)と仲良く(なかよく)する必要(ひつよう)もありませんが、変(へん)な先入観(せんにゅうかん)に惑わさ(まどわさ)れることがないよう、しばらくはどこでもいい顔をし(かおをし)た方(ほう)がよさそうです。他人(たにん)への配慮(はいりょ)を忘れ(わすれ)ずに入社(にゅうしゃ)早々(そうそう)は自分(じぶん)にあまり仕事(しごと)はなく、あるとしても雑用(ざつよう)に近い(ちかい)ものが多い(おおい)ようです。上司(じょうし)にしてみれば、人事(じんじ)担当者(たんとうしゃ)から新入社員(しんにゅうしゃいん)の情報(じょうほう)をある程度(あるていど)得(え)ていても、その力量(りきりょう)がどれほどなのかわからないうちは本格的(ほんかくてき)な仕事(しごと)を指示(しじ)することはできないといのでしょう。だからといって、同僚(どうりょう)の忙しく(いそがしく)しているのを見(み)て見(み)ぬふりをして、終業(しゅうぎょう)時間(じかん)になればさっさと帰る(かえる)というのでは、「気(き)が利か(きか)ない」と思わ(とおもわ)れて仕方(しかた)がありません。自分(じぶん)の仕事(しごと)が片づき(かたづき)、手(て)が空い(あい)たのなら、上司(じょうし)に指示(しじ)される前(まえ)に、「何か(なにか)お手伝い(おてつだい)することはありませんか」と自分(じぶん)から進んで(すすんで)声(こえ)をかけましょう。もしそれが残業(ざんぎょう)になったとしても嫌がら(いやがら)ずに手伝い(てつだい)ましょう。もし、手伝え(てつだえ)ることがなく、先に(さきに)帰る(かえる)ことを許さ(ゆるさ)れる状況(じょうきょう)だったとしても、「お先に(おさきに)失礼(しつれい)します」とあいさつはしましょう。そんな気配り(きくばり)ができるかどうかで、あなたのその後(そのご)の人間(にんげん)関係(かんけい)が決まる(きまる)といっても過言(かごん)ではありません。

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特定の人とだけと親しくはしない

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