Ｑ 初(はつ)の契約(けいやく)更新(こうしん)を交わす(かわす)ときに再契約(さいけいやく)を拒否(きょひ)された１年(ねん)契約(けいやく)をし、契約(けいやく)社員(しゃいん)として会社(かいしゃ)で働い(はたらい)ています。最初(さいしょ)の契約(けいやく)更新(こうしん)を前(まえ)に、会社(かいしゃ)から「契約(けいやく)更新(こうしん)はしない」と言わ(といわ)れました。契約(けいやく)したときには、「よほどの事情(じじょう)がない限り(かぎり)契約(けいやく)更新(こうしん)をする」との話(はなし)があったので、契約(けいやく)社員(しゃいん)となり働い(はたらい)ていたので納得(なっとく)ができません。Ａ 契約(けいやく)更新(こうしん)を約束(やくそく)のうえでの契約(けいやく)拒否(きょひ)は無効(むこう)になりうる１年未満(ねんみまん)の短期間(たんきかん)での雇用(こよう)契約(けいやく)を定め(さだめ)つつも、何度(なんど)と更新(こうしん)を重ねて(かさねて)働き続け(はたらきつづけ)た契約(けいやく)社員(しゃいん)やパートタイマーはたくさんいます。このような短期(たんき)契約(けいやく)で働く(はたらく)人(ひと)に対(たい)し、会社側(かいしゃがわ)は契約(けいやく)更新(こうしん)を拒否(きょひ)するのは「雇い止め(やといどめ)」と言わ(といわ)れます。契約(けいやく)社員(しゃいん)は、原則的(げんそくてき)には契約(けいやく)期間(きかん)満了(まんりょう)で雇用(こよう)関係(かんけい)は終了(しゅうりょう)されます。ただし、幾度(いくど)かの更新(こうしん)を重ね(かさね)ながら継続的(けいぞくてき)に雇用(こよう)されて、事実上(じじつじょう)正社員(せいしゃいん)と何ら(なんら)変わりない(かわりない)雇用(こよう)形態(けいたい)になっている契約(けいやく)社員(しゃいん)の場合(ばあい)は、更新(こうしん)拒否(きょひ)に正当(せいとう)な理由(りゆう)を必要(ひつよう)とします。また、正社員(せいしゃいん)に対(たい)しの解雇(かいこ)予告(よこく)同様(どうよう)となり、契約(けいやく)期間(きかん)満了(まんりょう)の30日前(にちまえ)に契約(けいやく)打ち切り(うちきり)の通知(つうち)を出さ(ださ)なければなりません。理由(りゆう)が明確(めいかく)でない場合(ばあい)の、契約(けいやく)更新(こうしん)拒否(きょひ)は権利(けんり)の乱用(らんよう)と、無効(むこう)になることがあります。しかし、あなたの場合(ばあい)は、初めて(はじめて)の契約(けいやく)更新期(こうしんき)を迎える(むかえる)のですから、長期(ちょうき)勤務(きんむ)の実績(じっせき)がないので、会社側(かいしゃがわ)からの更新(こうしん)拒否(きょひ)は何の(なんの)問題(もんだい)もないといえます。しかしながら会社側(かいしゃがわ)から契約(けいやく)更新(こうしん)するといったにもかかわらず契約(けいやく)拒否(きょひ)を行った(をおこなった)のであれば、会社側(かいしゃがわ)が継続(けいぞく)勤務(きんむ)をあなたに期待(きたい)させる状況(じょうきょう)だったとして、その契約(けいやく)拒否(きょひ)を無効(むこう)になる場合(ばあい)もあります。ただ、その判断(はんだん)というのは裁判(さいばん)でゆだねることになります。
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