質問(しつもん)することで積極性(せっきょくせい)を示す(しめす)こと入社(にゅうしゃ)してからしばらくは、具体的(ぐたいてき)な仕事(しごと)内容(ないよう)や仕事(しごと)の進め方(すすめかた)に関(かん)するルール、職場(しょくば)慣習(かんしゅう)などわからないことがたくさんのはずです。なので、わからないことがあれば、どんなに些細(ささい)なことだとしても上司(じょうし)や同僚(どうりょう)に質問(しつもん)しましょう。質問(しつもん)をし、それに対(たい)しての答え(こたえ)てもらうことにより意思(いし)の疎通(そつう)が図ら(はから)れるとともに、相手(あいて)はその人(そのひと)に積極性(せっきょくせい)があり、問題(もんだい)意識(いしき)を持っ(もっ)ていて、真面目(まじめ)だという印象(いんしょう)つけることにもなります。ここで避け(さけ)たいのは、これまで自分(じぶん)の経験上(けいけんじょう)でわかっていることだといって自己(じこ)判断(はんだん)により仕事(しごと)を進め(すすめ)てしまうことです。職場(しょくば)でのルールを理解(りかい)してないうちから、前(まえ)いた会社(かいしゃ)でのやり方(やりかた)をしていると、思わ(おもわ)ぬ失敗(しっぱい)を招い(まねい)てしまうことになります。要領(ようりょう)がわかっているとしても、まずは段取り(だんどり)の確認(かくにん)が肝心(かんじん)です。張り切り(はりきり)すぎも考えもの(かんがえもの)である周囲(しゅうい)からの信頼(しんらい)を勝ち取る(かちとる)ためには、仕事(しごと)に対(たい)して真面目(まじめ)に取り組ん(とりくん)でいるという姿勢(しせい)を見せる(みせる)ことが大事(だいじ)です。しかしながら張り切り(はりきり)すぎてもいけません。会社(かいしゃ)のことをまだよく知ら(しら)ないのに、自分(じぶん)の意見(いけん)や主張(しゅちょう)を振りかざし(ふりかざし)て、同僚(どうりょう)からの仕事(しごと)後(ご)の誘い(さそい)に仕事(しごと)が残って(のこって)いるからなどと言っ(といっ)て断っ(ことわっ)たりしていては、いつまでたってもその職場(しょくば)に溶け込む(とけこむ)ことはできません。そのうちに、同僚(どうりょう)からも生意気(なまいき)というレッテルが貼ら(はら)れて、爪弾き(つまびき)されることとなるでしょう。会社(かいしゃ)の立場(たちば)でいえば、転職者(てんしょくしゃ)とは、既存(きそん)の社員(しゃいん)にない異質(いしつ)の経験(けいけん)を生かし(いかし)て、仕事(しごと)の進め方(すすめかた)や製品(せいひん)開発(かいはつ)などを新しい(あたらしい)発想(はっそう)で取り組ん(とりくん)で欲しい(ほしい)という期待感(きたいかん)があるわけですので、その能力(のうりょく)を存分(ぞんぶん)に発揮(はっき)するために、職場(しょくば)のルールを守り(まもり)、周囲(しゅうい)に受け入れ(うけいれ)てもらえたことを納得(なっとく)してからでいいのではないでしょうか。もちろん、会議(かいぎ)などで自分(じぶん)の意見(いけん)を求め(もとめ)られたならば、そのときは積極的(せっきょくてき)に自分(じぶん)の意見(いけん)を発言(はつげん)するべきです。しかし、早く(はやく)自分(じぶん)の実力(じつりょく)を認め(みとめ)させたいと焦り(あせり)、自分(じぶん)の実力(じつりょく)を見せびらかし(みせびらかし)ているような印象(いんしょう)を与え(あたえ)ないように注意(ちゅうい)しましょう。
天使の微笑み