転職先での人間関係

自分(じぶん)の事(こと)を探る(さぐる)ような周囲(しゅうい)の目(め)が気になる(きになる)会社(かいしゃ)に入社(にゅうしゃ)してしばらくの間(あいだ)は、自分(じぶん)はある意味(いみ)異端者(いたんしゃ)であるのです。机(つくえ)を自分(じぶん)と並べる(ならべる)同僚(どうりょう)だとしても、「一体(いったい)こいつはどんなヤツなんだろう」という探り(さぐり)の目(め)で見(み)られてしまうのは仕方がない(しかたがない)ことです。そのような視線(しせん)ばかりに気(き)をとられていると、居心地(いごこち)の悪さ(わるさ)が更に(さらに)増して(まして)しまします。しかしながら、同僚(どうりょう)のほとんどは新人(しんじん)の能力(のうりょく)を試す(ためす)ような視線(しせん)で見つめ(みつめ)ているのではなく、一日(いちにち)でも早く(はやく)会社(かいしゃ)に慣れ(なれ)て、仲間(なかま)となっていきたいと思っ(とおもっ)ているのです。しかし、わざわざ自分(じぶん)の方(ほう)から声(こえ)をかけて、嫌わ(きらわ)れたらといやだと心の中(こころのなか)で思い(おもい)、あなたに遠慮(えんりょ)しているに過ぎ(すぎ)ません。そういうわけですので、もしも、会社(かいしゃ)に入社(にゅうしゃ)して何日(なんにち)も経過(けいか)しているにも関わら(かかわら)ず、周囲(しゅうい)の視線(しせん)が気になっ(きになっ)てしまうのならば、転職者(てんしょくしゃ)自身(じしん)が相手(あいて)を近寄ら(ちかよら)せない雰囲気(ふんいき)を作り出し(つくりだし)ていると考える(かんがえる)べきです。同僚(どうりょう)との関係(かんけい)を言う(いう)ならば、ライバルと考える(かんがえる)よりも、一緒(いっしょ)に仕事(しごと)する信頼(しんらい)できる仲間(なかま)と考える(かんがえる)べきですから、まずは、自分(じぶん)から歩み寄り(あゆみより)、彼ら(かれら)に自分(じぶん)から声(こえ)をかけていくことが必要(ひつよう)です。きっかけとしては、仕事(しごと)で自分(じぶん)が分から(わから)ないところを聞く(きく)といった形(かたち)でもいいですから、積極的(せっきょくてき)に自分(じぶん)から話しかけ(はなしかけ)てみましょう。その後(そのご)、何度(なんど)か会話(かいわ)した人(ひと)に昼休み(ひるやすみ)中(ちゅう)に食事(しょくじ)に出る(でる)ときなどのときに一緒(いっしょ)に連れ(つれ)て行っ(いっ)てもらい、仕事(しごと)から離れ(はなれ)たところで話す(はなす)機会(きかい)を持て(もて)ば、「どこに住ん(すん)でいるのか」だとか、「家族(かぞく)は何人(なんにん)いるのか」、「何が(なにが)趣味(しゅみ)？」といった会話(かいわ)が自然(しぜん)に交わさ(かわさ)れることになります。一人(ひとり)でもいいからうち解け(うちとけ)て話し(はなし)することができるようになれば、あとはその人(そのひと)から、”友達(ともだち)の輪(わ)”を広げ(ひろげ)ていけばいいのです。